武藤和也

1976年生まれ 福島県出身
十代後半から某事務所に所属し役者の道へ進み、数々の舞台演出、舞台衣装、出
演と携わり、二十代半ばより日本の演劇文化の発進点に興味をもち、大衆演劇の
道に進む。
二十代後半、家庭の事情で役者の道を断ち切ったわけですが、ただ、生活を
していくことに妥協をしたくないので、洋服が好きだったことから某アパレルに入
社。
ですが、数年勤めていくうちに「いらっしゃるお客様にとって、真に合っている
洋服はなんなのか?」と疑問に思い始め、勤めていたアパレルの洋服だけでは図れなくなっていき、お客様に提案する洋服と自分の思いとの矛盾と葛藤の日々でした。
そんなときに、通勤していた車のラジオからファッションレスキュー代表の政近
準子の声が流れてきて、「この仕事面白い!」と興味を持ったわけです。
普段はブルーハーツやスガシカオが好きで、車の中で聞いて行くんですが、その
日はなぜか飽きてしまって、「ラジオでも聞こうかな…」と変えた瞬間に流れてきた
声。偶然が重なり出会えた瞬間の朝は今でも鮮明に憶えています。
(そのときの声)パーソナルスタイリストの仕事は、お客様の容姿、体型、特
徴、目的、ライフスタイルに合ったものを提案し、また、洋服が力を与え後押しできる
ものをスタイリングしていきます。…、…、…目からうろこでした。僕が考えていた
「真に合った洋服」の「真」が「芯」でもあり「新」「心」でもあったんです。
僕の座右の銘は「100の考えより1の行動」
すぐさま代表にコミットして今にいたるわけなんです。
パーソナルスタイリストの仕事と役者、かけ離れているものと感じますが、パー
ソナルスタイリストのサービスはカウンセリングから始まります。お客様の目的、特
徴、価値観、どう見られたいのか、またネガティブに感じていることを理解するう
えで役者の役作りに似ていて、人間のプロの役者は大いに役立っています。
人間、前向きに進むことって「後ろを向いて、後ろ向きに前に進んでいくこと」
なんですよね、きっと…。それは自分の経験がすべて繋がっていることです。
また、小さいころに衝撃を感じたこと。
僕がファションに興味をもったのは母親の一言がきっかけです。
母親はファション関係の仕事をしていたわけではないんですが、僕が小学校4年
生のときにお気に入りのTシャツをどうしても学校に着て行きたいと思ったことが
あって、でも、季節は秋で一枚では肌寒くシャツなどで隠したくない。思いついたの
が、長袖のTシャツの上に重ね着すること。いいのか、悪いのか悩んで「行ってきま
す」と出掛けようとしたときに母親が「いいねその着方」と言ってくれたことからで
す。
僕は「なんでもありなんだ」と思いました。自分が着て行きたいという思いと、
子供ながらに一生懸命考え出した情熱は一種の「ひらめき」があり表現できていた。
また、今思えば、その時代には長袖Tシャツと半そでTシャツの重ね着は全くな
かった着方で「新しさ」があった。「なんでもいい」とは、自分のアイディア、工
夫、情熱から湧き出ることを形にした表現。それは「自由」ということを母親から
教えてもらいました。
お蔭様でその着方はクラスでは大流行になり、特に女の子がまねをしていました
ね。一番嬉しかったことは、親友のお父さんが授業参観のときに着ていたものがそ
の着方だったことです。(笑)
私達は、言いかたを変えれば、お客様の思い情熱を感じ、アイディア、工夫、情
熱でアシストすることがお仕事です。
ファッションは一番身近な自己表現。
また、思いがあれば出会うことがあるはず。それは波長が合うこと。僕が体験済
みです。
もし、出会うことが出来たら、精一杯のアシストをさせていただきます。




















